京の花街から幸福運ぶ 縁起物の福玉づくりがピーク

祇園や先斗(ぽんと)町など京都市の花街周辺で、紅白の福玉づくりがピークを迎えている。
 福玉は、年末のあいさつ回りに来る芸舞妓(げいまいこ)らに、お茶屋などが一年の仕事の褒美として渡す縁起物。直径20センチ前後で餅皮でできており、来年の干支(えと)「辰(たつ)」の置物や七福神などが玉の中に入っている。
福玉づくりを続ける東山区の喫茶店「切通し進々堂」の主人、藤谷攻(おさむ)さん(68)によると、最近は京都土産として買っていく観光客も増えているという。