北国から雪の便りを聞きつつ、暖地は晩秋から冬の入り口へと移る。
近所の公園を歩くと銀杏(いちょう)が豪壮な炎のようだ。
小春の陽(ひ)を受けて満開の桜のように華やいでいる。
花吹雪ならぬ黄金の雨を降らすときは遠くない。
銀杏は、春の桜を思わせる潔さで散っていく